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◆模造紙と上質紙  上質紙は模造紙と称されていた時も(昭和18年頃まで)ありました。 
模造紙と呼ばれていたのは、明治の頃にヨーロッパの紙をまねて抄紙していたからです。

◆紙の厚さ ●一般に紙は厚い・薄いと厚さで区別されていますが、紙は目方で区別されています。紙は1平方メートルあたりの重さが基本になります。

●製紙メーカーにより重さは同じでも厚さの手触りが違うことがあります。これはメーカーの抄紙の特徴によるもので、厚いから良い紙とは言えない場合もあります。


◆A4判とB5判
●公用紙の標準サイズがA4判に統一されました。国際化の時代に日本独自の規格(B5判)ではファイル等でA4判と混在し不便だったからそうです。

●A4判は210×297mmで、B5判は182×257mmです。B5判は子供さんの教科書、ノート等私共の日常生活に非常に親しまれている大きさです。しかし、日本だけの規格で世界に通用しません。

●江戸時代の公式記録紙美濃の国の美濃紙のさいずをA判の紙のように縦と横の比率を黄金分割の比率(1対1.618)で美濃判に近い長方形の用紙サイズを257×364mmと決めB4判と命名されました。黄金分割の縦横の比率の長方形が一番美しいと言われています。勿論A版B版とも半分、1/4、等何分割してもその形は相似形です。


◆洋紙と和紙
●紙の種類は、洋紙、和紙、板紙とケミカル紙に大別されます。洋紙は西洋紙のことでご存じの上質紙・トレシングペーパ等の総称です。なお、洋紙は原料によって上質紙・更紙・クラフト紙・薄用紙などに中分類されています。

●和紙は機械抄きの紙と手漉きの紙に分類され、同じ原料パルプを使用しても抄紙機械によって洋紙の上質紙になったり、和紙の習字用半紙になったりします。

●和紙について皆様はどのようなイメージをおもちでしょうか?厚い丈夫な紙、あるいは薄く強い紙、墨のにじみやすい紙、または漉き込みの模様の入った紙等々各人いろいろのイメージをおもちだと思います。すべて和紙=手漉きの紙との認識によるイメージで、すべて正解です。これは、日本各地で製産されている手漉き和紙の特徴を表現されたものだろうと思います。岐阜県の美濃紙、福井県の越前奉書、鳥取県の因州半紙、京都黒谷の仙花紙、愛媛県の予州半紙、伊予画仙紙等々いろいろ特徴のある紙をあげることができます。

●最近いろいろな用途に和紙をご使用になる方がたくさんいらっしゃいます。お客様の多様なご要望にお応えすべく、ラッピング用の手漉和紙から友禅和紙、石州半紙、伊予の清長紙、雁皮半紙などを取り揃えております。しかしながらまだまだ不十分でご迷惑をおかけするかと思いますが、お客様にお教え頂きながら品揃えに励みたいと思っております。ご指示の程お待ちし致しております。